分配金支払い後の基準価格

分配金が支払われると、投資信託の基準価額は下落します。これは以下の理由によるものです:

  1. 分配金の源泉:
    分配金は投資信託の信託財産から支払われます。つまり、ファンドの資産の一部が投資家に分配されるため、ファンドの純資産総額が減少します
  2. 基準価額の計算:
    基準価額は、投資信託の純資産総額を総口数で割って算出されます。純資産総額が減少すると、必然的に基準価額も下がることになります。
  3. 預貯金との違い:
    投資信託の分配金は、預貯金の利子や利息とは異なります。預貯金の場合、元金に加えて利子が支払われますが、投資信託の場合は資産の一部が分配されるため、その分だけ基準価額が下がります。
  4. 分配金の性質:
    分配金は、投資家が購入した投資信託の一部払い戻しに過ぎません。つまり、分配金を受け取ることで投資家の総資産が増えるわけではありません。

したがって、分配金が支払われた直後は、その分だけ基準価額が下落することになります。ただし、これは投資信託の運用成績が悪化したことを意味するものではなく、単に資産の一部が分配されたことによる自然な結果です。投資家にとっては、分配金を受け取るタイミングよりも、投資信託の総合的な運用成績や自身の投資目的に合致しているかどうかを重視することが重要です。

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