債券投資において、購入額面と購入単価は重要な概念です。これらの用語について詳しく説明します。
購入額面
購入額面とは、債券の券面に記載されている金額のことで、一般的には債券の最低申込単位を指します。これは債券の額面金額とも呼ばれます。
例えば、10万円の購入額面(額面金額)の債券があれば、その債券の最低購入単位は10万円となります。
購入単価
購入単価は、債券を購入する際の実際の価格を指します。これは通常、額面100円に対していくらかという形で表示されます。購入単価は市場の状況によって変動し、必ずしも額面と一致するわけではありません。
購入単価の状態は以下のように分類されます
- パー: 購入単価が額面と同じ100円の場合
- オーバーパー: 購入単価が100円を超える場合
- アンダーパー: 購入単価が100円未満の場合
購入額面と購入単価の関係
実際の債券購入時には、購入額面と購入単価の両方を考慮する必要があります。
例えば
購入額面が10万円で、購入単価が額面100円あたり99円の債券を購入する場合、実際の支払額は次のように計算されます
100,000円 \times (99円 \div 100円) = 99,000円
この場合、投資家は99,000円を支払って10万円の額面価値を持つ債券を購入することになります。
重要な注意点
- 債券の価格(購入単価)は日々変動します。
- 満期時には通常、額面金額が償還されます。
- 購入単価が額面を下回る(アンダーパー)場合、満期時に償還差益が発生します。
- 逆に、購入単価が額面を上回る(オーバーパー)場合、満期時に償還差損が発生します。
債券投資を行う際は、これらの概念を十分に理解し、購入額面と購入単価の関係を考慮しながら投資判断を行うことが重要です。
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